当サイト立ち上げの背景
当サイトについて
ITの進歩が日々進んでいく中で優秀なSEの育成が急がれるところですが、若手SEの育成に苦戦している現場が多いのが実情で、悩みを抱えているリーダーSEは少なくありません。当サイトは、人材育成に携わるSEが、どうしたら若手をうまく育成できるのか、また、どのような心構えを持っているべきなのかについてなど、いろいろな角度から考えることができるようご紹介しています。
「ゆとり世代」のSE育成に悩む現場
当サイトを立ち上げることになった背景には、人材育成に悩むSEの現状があります。IT業界は他の業界に比べても流れがとても早いので、数年昔のことが大昔のことのようにめまぐるしく変化しています。そんな中でSEとして生きてきたベテランは、新しい人材がどのようにしたら育っていくかについては十分に理解しているはずでした。しかし、近年は、従来の育成方法が通用せず、若手とのコミュニケーションすらままならないという話があちらこちらから聞こえるようになりました。
これまでにも、生まれ育った時期が違う世代同士の価値観やものの考え方の違いから来る問題はありましたが、最近の「ゆとり世代」に関しては、自分から積極的に行動を起こすより、指示を待ってから言われたことを行って、危険やリスクはなるべく回避しようとするという、それまでにはなかった新しい傾向が目立つようになっています。ゆとり世代は、情報がたくさんある時代で育っているためいろいろなことを知っていて、自分自身を成長させたいとも思っていますが、なるべくリスクを避けようとするために偏った成長になってしまう可能性を秘めています。
若手に合った育成を行う
昔と今の違いで大きいのが、メールなどのIT環境が整っているということです。連絡や報告を電話や対面で行わなければならなかった時代は、相手の声や表情から感情を読み取ることができたので、コミュニケーション能力が自然と鍛えられる環境にありましたが、今はメールで簡単にやりとりできてしまうということもあって、生きたコミュニケーションを取る機会そのものも減少しています。それは、業務を効率化するためにとても便利な反面、コミュニケーション能力を衰退させてしまう要因のひとつにもなっています。特に最近の世代は、本来会って話すべき重要なことでもメールで済ませてしまう傾向があり、そのことを理解できないベテランとの溝を深めています。
ゆとり世代と呼ばれる人達にも言い分はもちろんあり、生まれる時代も教育環境も選べない中、自分なりに一生懸命やって来たという自負はあるため、ゆとり世代だからという一言で何でも判断されてしまうことには抵抗を感じています。ベテランと若手がわかり合うことが難しいケースが多いのは確かですが、違いを嘆いてばかりいても目の前の若手は育たないので、世代に合ったやり方で育成する方法を模索する方が賢明と言えるでしょう。
【当サイトお問い合わせ先】
関連する記事
若手SEの成長を支える土壌作りが大事
若手SEの育成には、相談しやすい環境、技術共有、多様なキャリアパス提示が重要です。日々の会話や面談で気軽に質問できる雰囲気を作り、疑問解消を促します。技術共有は社内Wikiや勉強会、外部セミナーを活用し、先輩SEの知見も共有することで組織力向上を目指します。キャリアパスは、スペシャリスト、PM、リーダーなど複数の選択肢を提示し、必要なスキルを明確化します。研修、メンター、キャリアカウンセリングで個々の成長を支援し、組織全体の活性化に繋げます。
READ MORE自信がなさそうな人には誰もついていかない
自信がない人と自信のある人という2人のリーダーがいたとして、部下としてどちらについていくかを選択できるのだとすれば、自信のある人を選択したくなるのではないでしょうか。できないことばかりに目を留めて自信を持てないまま仕事をしていては、部下にも悪影響が及んでしまいます。そのため、リーダーとして部下を育成し、チームを運営していくためには、エンジニアとしての技術力以上にマネジメント力が求められるということを心得ておくことが重要です。
READ MORE