観察力を鍛えるには

観察力を鍛えるには
Pocket

重要な「観察力」

SEにとってコミュニケーション能力は仕事をする上で欠かせない要素です。若手のSEを育成する場合においても、技術的な面だけでなく、コミュニケーションに関するサポートが必要なことがあるでしょう。コミュニケーションが苦手な人は、何かを話さなければならないと考えてしまいがちですが、相手の様子を見ることなく話を進めてしまっては、いいコミュニケーションを取ることができません。そこで重要なのが「観察力」です。

観察力は鍛えることができる

観察力は、自分の意識次第で鍛えることができる能力です。観察力が身に付くと、表情やしぐさ、声のトーンなど、相手が言葉として発していない部分から相手の心境などを察することができるようになります。人間は、無意識のうちに心の状態を表していることが多いものです。例えば、具合が悪かったり疲れていたりする人は、顔色も悪く表情に覇気がないので、見てすぐに異変に気付くことができます。中にはそのような状況を表に出さないようにすることができる人もいますが、普段からよく顔を合わせる人であれば、いつもと違う雰囲気があると何となく気が付いたりするものです。そのように、人を観察するということを普段から意識していないと、少しの変化があったぐらいでは気付かないことが多いかもしれませんが、少し意識するようになるだけでもかなり感じるものが変わるはずです。
観察力が身に付くと、相手の様子を見てどのような言動をとったらいいかを考えることができます。相手に元気がないようであれば、励ましや労いの言葉をかけてあげることができますし、そうしてかけた言葉によって相手がどのような反応をするかによって、また次の対応を考えることができます。では、観察力を鍛えるためには、具体的にどのようなことを意識したらいいのでしょうか。

鍛えるにはどうすればいいか

観察とは、見て聞いて感じることなので、自分のことしか見えていない状況で観察力を鍛えることはできません。しかし、他の人の言動をいつもずっと監視するかのように見てしまうと、相手に不快感を与えてしまうことになります。そうならないように人を観察するためには、話の輪の中にいる時などに、話をしている人や聞いている人の表情や視線、声のトーンやしぐさなどを見て、その人の特徴を捉えるようにすることなども有効です。また、姿勢や呼吸の状況などからも、自信や緊張の度合いが読み取れる場合があります。いつも表情が明るくはっきりと話している人が、少し暗い表情で弱いトーンで話していると、何かあったのだろうかと疑問に思うかもしれません。そのように、変化を感じることができるなら、観察力が一歩上達した証です。

関連する記事

できる人の特徴を想像する
できる人の特徴を想像する

若手を「できるエンジニア」として育成していくために重要なのは、できるエンジニアとしての基礎となる部分をしっかりと作ることです。エンジニアの仕事内容は時代の流れと共に環境が変化してきていますが、できる人の特徴はいつの時代も共通しています。そこで、いくつかあるその特徴について想像してみると、ベテランとしての自分自身の振り返りにもなりますし、若手をどのように育成していくべきかのヒントにもなることでしょう。

READ MORE
観察力を鍛えるには
観察力を鍛えるには

コミュニケーション能力をアップさせたいと思うと、話す内容などを考えてしまうことも少なくありませんが、それよりも前に意識しておきたいのが相手の様子です。コミュニケーションが苦手という人であれば、無理に話そうとするよりも相手の様子をまずはよく観察し、その時相手が何を考えているのかを言葉だけでなく表情や仕草などから読み取るようにします。観察力が身に付くと相手の気持ちをより想像しやすくなるので、自然と言葉を選べるようになります。

READ MORE
自信がなさそうな人には誰もついていかない
自信がなさそうな人には誰もついていかない

自信がない人と自信のある人という2人のリーダーがいたとして、部下としてどちらについていくかを選択できるのだとすれば、自信のある人を選択したくなるのではないでしょうか。できないことばかりに目を留めて自信を持てないまま仕事をしていては、部下にも悪影響が及んでしまいます。そのため、リーダーとして部下を育成し、チームを運営していくためには、エンジニアとしての技術力以上にマネジメント力が求められるということを心得ておくことが重要です。

READ MORE

若手を育てよう!

若手SEの育成に役立つ知識と情報を紹介するサイトです。【当サイトお問い合わせ先】