信頼関係を築くには
短時間でも信頼関係を築くことはできる
人との信頼関係を築くためには、ある程度の時間が必要であると考えられがちですが、意識をすれば比較的短時間でも信頼関係を築くことができます。特にクライアントやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションが重要なSEにとっては、限られた短い時間のうちに信頼を得なければならない場面も多いので、人との信頼関係を上手に築く術を持っておくことは大切です。そこで、SE人材の育成に役立つ信頼関係の築き方をご紹介します。
「同じ」であることが心の距離を近くする
初対面の人と話をする時に親しみやすい人とそうでない人がいると感じるのは誰にでもあることです。また、人にはそれぞれ個性や好みがあるので、全ての人と気が合うということはまずありません。しかし、ビジネスの場面において好みで人を選んでいては仕事になりませんし、仕事を任せてもらえるだけの信頼を獲得していく必要もあります。そこでとても役立つのが、短時間でも信頼関係を築くことができる方法の活用です。
人間は、初対面の人でも自分と何か共通点があると、一気に心の距離が近づいたように感じる傾向があります。例えば、年齢が同じであるとか、出身地が同じであるとか、やっていたスポーツが同じであるなど、何かが「同じ」ということがキーワードとなって、人と仲良くなる経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。その原理を活用すれば、短時間のうちに人から親近感を持ってもらうことが可能になるのです。では、実際どのように応用することができるのでしょうか。
相手に自分を合わせていく
信頼関係を一瞬で築き上げるためのポイントとなるのが、「同じ」ということです。相手の動作を観察して、さりげなく姿勢やしぐさなどを合わせてみると、無意識のうちに安心感を抱いてもらうことができます。それがあまりにもわざとらしいと、むしろ相手には不快感を与えてしまうのであくまでもさりげなくすることが重要ですが、感情や表情、声のトーン、言葉の選択などを相手になるべく合わせていくと、お互いの距離感が近く感じられます。
例えば、楽しいことや嬉しいことを話している人に対して、つまらなそうで暗い反応を返したら、相手が話そうとする意欲は一気に低くなってしまうでしょう。しかし、その話を一緒に楽しむように聞くことができれば、会話はそのままスムーズに進んでいくことでしょう。また、話をしながら共感できるポイントを見つけ、自分が同じように感じていることを伝えるようにしましょう。そのように、相手に自分を合わせていくことによってお互いの心の距離が縮むので、短時間でも信頼関係を築くことができるのです。
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