できる人の特徴を想像する

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できるエンジニアとは何かを考える

ベテランが若手SEを育成していくことに難しさを感じるケースが多くなっています。その原因のひとつがコミュニケーションの問題とも言われていますが、そのことばかりに気をとられていると、本当に大切なことが置き去りになってしまいかねません。若手に将来「できるエンジニア」になってもらうためにやっておきたいことは、実際に「できるエンジニア」とはどのような人なのかを想像させることです。

できる人の特徴はいつの時代も共通している

ITの世界は情報も技術も流れが早いので、数年前のことがとても古いものに感じてしまうものですが、いつの時代でもできるエンジニアには共通する特徴があります。
システム開発のプロセスにおいて、設計通りにいかず、何が問題なのかがわからないということがあります。そんな時、問題の解決方法が必ずどこかにあるという気持ちを持ち、あきらめることなく考えることができるエンジニアは、様々な問題を解決すればするほどその経験が財産となり、次の仕事に活かせるようになります。過去の仕事の詳細な記憶は少しずつ薄れてしまうものですが、普段から記録することを習慣にしている人は、後に過去の経験を思い出したい時のヒントをすぐに引き出すことができるので、貴重な経験を余すことなく活用することができます。エンジニアとしての経験が豊富になってくると、自分の能力を過信してしまう場合もありますが、できるエンジニアは問題が発生した時にまず自分の作業を振り返り、なぜこの問題が起こってしまったのかを客観的に検証する冷静さを持っています。

「できる人」は軸がぶれない

手元にある自分の仕事だけに意識が集中し過ぎてしまうと、本来の目的が見えなくなってしまうことがあります。特に若手のエンジニアはまだ仕事に不慣れということもあってそのようになりがちですが、開発の先にはユーザーがいるということを忘れずに、プロジェクトのコンセプトに忠実であるということを軸に仕事をすることができる人は、一緒に仕事をする人達からも信頼されます。開発プロジェクトはチームとして行うことなので、どんなにできるエンジニアでも1人の力では結果を出すことができません。そのことを謙虚に認めて他のメンバーを信頼し、お互いに協力し合うためのコミュニケーションを大切にすると、仕事の中身はより良いものに凝縮されていきます。

教え上手な人とは

仕事ができることと仕事を教えることが上手なことはイコールではないので、人にものを教える時に自分の経験をただ話すだけでは不十分です。教えることが上手な人は、1から10まで全てを語るのではなく、相手に考えさせながら答えへと導いていきます。もし先に答えを教えてしまうと相手は自分で考えるチャンスを逃してしまいます。ですから、相手が答えを出せるまで辛抱強く待つことができる人は、人材を上手に育成することができます。

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